整体

整体を開業して多くの失敗を経験してきたこと

整体というかパーソナルトレーニングというか、そんなお店を開業してから早いもので3年近くになります。

その中で数多くの失敗を経験し、もがき苦しみ、それを乗り越えてお店が少しずつ軌道に乗っています。

今回は開業して失敗した経験について記事にしてみようかと思います。

 

開業後の想定外の事態に備えていなかった

私はアメリカから帰国して、意気揚々と自分のお店を開業しました。

2020年の開業して、その2ヶ月後にコロナウイルスの大流行という悲劇に見舞われて、開業1年目は悲惨な目に遭いました。

たまたま運が悪かったと言えばそれだけなのですが、今となっては想定外の事態に備えて余裕を持ったプランで準備していなかったのがよくないと思います。

 

1年目に開業した時にはスポーツ選手が激しく動き回れるような広いスペースが欲しいということで、できるだけ広い物件を借りていました。

十分な広さがあって納得できる物件を探すのに苦労し、結局のところ予算ギリギリの高額な家賃を支払うことになりました。

Hero's Body

そうやって精一杯背伸びして高い家賃を支払って物件を借りた直後に、コロナウイルスが流行し始め、第1回目の緊急事態宣言により2ヶ月の休業となりました。

前年までに開業していたお店には政府から売上補填の補助金が出るのですが、2020年に開業したお店には去年の実績がないため売上補填の補助金はゼロという状況のまま、高額な家賃を支払い続けるという事態になりました。

その後もコロナウイルスの感染者が増えると緊急事態宣言によって、客足が減り赤字を垂れ流すという事態に見舞われました。

 

これはコロナウイルスのせいであるかもしれませんが、ひとたび想定外の事態が発生してしまうと、利益を確保できなくなるという経営構造に問題があります。

広いスペースが欲しいからと予算ギリギリの高額な家賃にしていると、不測の事態があった時のダメージが大きいということで、お店の移転を決断しました。

その結果、緊急事態宣言などの不測の事態が起きても余裕をもって対応することができるようになっています。

ワネスト

お店を三郷市から隣町の越谷市に移転することになったのですが、幸運にも競争倍率が高い超優良物件でお店を運営できるようになりました。

お店を移転する時に首都圏の物件をたくさん調べていましたが、今の物件は雰囲気が最高であり、こんなに美しい空間を兼ね備えている物件はないと言っても過言ではありません。

結果的に幸運が舞い込んだわけですが、教訓としては予算ギリギリの背伸びしたプランでは不測の事態に対応できないので、余裕を持ったプランで開業をすることが大事だということです。

 

整体という業種選択に関する失敗

私が開業した当初は整体ではなく、パーソナルトレーニングという業種で開業をしていました。

何年も怪我に悩まされている人のためのトレーニングというものを10年近くの試行錯誤で作り上げてきたので、トレーニングを提供するお店としてパーソナルトレーニングの業種にしていました。

しかし、パーソナルトレーニングにはダイエットやシェイプアップがしたいというお客さんが多くを占めています。

怪我を治したいからパーソナルトレーニングを受けたいという人が少ないのが現実です。

体幹コア

売り上げを確保するためには、ダイエットの専門家としての仕事がメインになってしまうという葛藤がありました。

パーソナルトレーニングの相場は高く、ダイエットで集客をすれば利益を生み出すことはできるかもしれませんが、怪我でスポーツを諦める人を減らしたいという私の起業した理念に反するものでした。

悩んだ末に整体という業種にしてみると、怪我に悩んでいる人達を集客しやすくなるということを知り、少しずつ整体という業種に変更してきました。

 

整体でトレーニング指導をする苦悩

整体で集客し始めてから、様々なお客さんがやってきましたが、その中でも自分の意図しない結果になってしまうことも多々ありました。

整体施術ベッド

まず、整体はもみほぐしや骨盤矯正といった施術を受ける場所というイメージが強く、エクササイズやトレーニングなんかしたくないというお客さんも多くいました。

お店にやってきて、いきなりベッドに寝て「あとはよろしく!」みたいな困った出来事もありました。

何もしないで楽をして治す方法はないの?と聞かれることもありますが、トレーニングをしたほうがはるかに大きな効果を得られます。

お店の方向性について悩みましたが、結局のところお店はスポーツ選手を中心に、トレーニングをして怪我を改善したいという意欲を持った方々に強い支持を受けました。

こういった経験からスポーツ選手のための整体として、トレーニングが好きな人達のためのお店へと舵を切ることになりました。

 

独自性や差別化だけでは売れないという厳しい現実

お店を起業する人ならば、誰しもが高い理想を掲げていることかと思います。

最高の技術を追求すればお客さんはやってくる、最高のサービスを提供すればお客さんはやってくる、という幻想があるかもしれません。

残念ながら現実はそう甘くはありませんでした。

レビュー評価

技術を磨きに磨きをかけ、最高の技術を提供できる!とお店を開いても、思っていたほどお客さんはやってきませんでした。

なぜなら、外からは最高の技術を持っているということを判断することができないからです。

みんな誰しもが「うちのお店は最高の技術を持っている」とアピールするわけですから、技術で差別化して集客することは難しいという現実があります。

どんなに優れた腕を持っていたとしても、怪我を改善する能力を客観的に証明することができないのです。

最高の技術であるということがアピールできないのならば、差別化して付加価値を生み出そうという発想になりました。

当初は「バイオメカニクスクリニック」という独自のコンセプトを掲げてみたのですが、これが失敗しました。

内容が難しすぎて理解できない、そんなんで本当に効くの?という声をたくさん頂きました。

実際に体験したお客さんからは「これが世の中に見つかったらとんでもない人気店になる」なんて声も頂いたのですが、結局のところそのコンセプトが世の中に見つかることはありませんでした。

よくわからないものだから試してみようということにはならず、よくわからないものは体験するのもやめておこうと新規集客の段階で苦戦しました。

 

希少価値の高いものほど差別化ができて売れるというほど甘いものではなく、意外にもどこにでもあるようなベタな商品のほうが売れやすいのが現実です。

ひとつの例えとして、登録者1000万人を超える大人気ユーチューバーのヒカキンさんの動画にはグルメや料理に関するものが意外と多いのです。

料理する時にちょっと変顔して、よくあるベタな内容に少しの独自性を加えて売り出す、くらいがちょうどいいかもしれません。

革命を起こそうとして、今までにない全く新しいものを生み出そうとすると、多くの人に理解されないために売れないということが起こります。

今までにないイノベーションを起こす、自分は他の人とは違う、そんな変なプライドを持っていると尖りに尖ったお店になってしまいます。

世の中の人が理解できる範囲で差別化することが大切です。そうしないとお客さんにお店の価値が伝わりません。

 

このような多くの失敗を経て「怪我でスポーツを諦める人を減らす」をコンセプトに整体施術とトレーニングを提供するお店、という比較的わかりやすいコンセプトに落ち着きました。

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