野球肘の整体施術 | Hero's Body | 越谷市

野球肘

野球肘を根本的に解決するためには、柔軟性を高め、身体のクセを解消し、効率的に動けるような身体作りが欠かせません。

痛みを減らすだけの対処療法では野球肘の再発可能性や、投球数が増えてきた時などに肘を痛めやすい状態が解消されないままになってしまいます。

根本的な解決を図り、より高いレベルでのピッチングを実現していくことが大切なことだと考えています。

 

野球肘の原因

野球肘(内側側副靱帯損傷)の原因は主に繰り返しの投球動作です。

投球回数が多い、休養日が短い、球速が速い、可動域の低下、筋力不足といった要因が重なると野球肘のリスクが高まります。

肘内側側副靱帯

野球肘は野球に復帰するのに数ヶ月かかる場合や、靭帯へのダメージが大きい場合には手術が必要となり復帰するのに1年近くかかることも珍しくありません。

このため重大な肘の損傷が疑われる場合には整形外科で診断を受けることが大切です。

 

野球肘の整体施術

ストレッチ

メジャーリーグ球団では肩のストレッチがよく行われており、最近ではストレッチ専門店というものが増えてきています。

肩のストレッチは野球選手のコンディションを整えるのに非常に優れており、日々のストレッチのルーティーンは大いに役立つのですが、

それはあくまで健康な野球選手に対してであり、痛みを抱えている野球選手には慎重な判断が求められます。

というのも痛みを抱えている人の場合には、ストレッチ時に痛みや違和感が出てしまいうまく筋肉をほぐすことができません。

違和感のない無理のない範囲でストレッチを行うことが大事で、他の施術を組み合わせていくことが大事です。

 

可動域を高める施術

肩関節の内旋や外旋の可動域の低下、肩関節の屈曲など可動域の低下は肘の痛みに関係しています。

筋肉のもみほぐし、筋膜リリースなど様々な方法を使って可動域を高める施術を行なっていくことが役に立ちます。

(Wilk et al 2002より引用)

肩関節はとても繊細な関節であるため、微妙なバランスの調整が求められます。

某メジャーリーグ球団のトレーナーさんによれば、うまく筋肉のバランスをとることが極意だそうで、これには高い技術力が求められます。

 

肩甲骨への施術

肩甲骨

野球では肩甲骨が大事と言われることがあり、肩甲骨をほぐすなどの整体施術が行われています。

もちろん肩甲骨の柔らかさは大事なのですが、それ以上に肩甲骨周りの筋力とのバランスを保ちながら施術を行うことが大事です。

⇨整体での肩甲骨はがしの効果について

 

肩甲骨をひたすら柔らかくしすぎると、かえって痛みや違和感が出現するというケースも珍しくありません。

適度なバランスを保ちつつ肩甲骨周りをほぐしていくことが高い効果を生み出すポイントであり、これは高い技術が求められるものです。

 

野球肘のトレーニング

野球肘を予防・改善するためには筋肉をバランスよく鍛えることが大切ですが、その中でも筋力不足になりやすいポイントをご紹介していきたいと思います。

 

上腕のトレーニング

上腕の筋肉を鍛えている野球選手はとても多い印象を受けていますが、腕の前面にある上腕二頭筋が過度に発達し、後部にある上腕三頭筋が相対的に弱い野球選手が珍しくありません。

上腕三頭筋

腕の前面は見栄えに大きく関係していて、ムキムキでカッコいい肉体に仕上げるために上腕二頭筋ばかりが鍛えられるということがよくあります。

⇨肘を痛めているピッチャーは上腕三頭筋が弱い

上腕三頭筋トライセプスプレスダウン

野球肘を防ぐためには、上腕の後方部にある上腕三頭筋もしっかりと鍛えていくことがポイントになります。

 

前腕のトレーニング

前腕の整体施術

前腕の筋肉は肘の靭帯の近くに位置しており、野球肘を防ぐのに役に立ちます。

前腕の筋肉のトレーニングは地味であるため、前腕を鍛えることを面倒に感じてしまい、ついつい鍛えることが疎かになってしまうことがよくあります。

⇨ピッチャーの前腕の筋肉のトレーニング

 

肩甲骨のトレーニング

野球肘を防ぐためには肩甲骨周りもしっかりと鍛えておくことが重要です。

肩関節や肩甲骨はとても繊細な筋肉であるため、闇雲にトレーニングをすると逆効果になってしまうことが珍しくなく、うまく鍛えるには知識と経験が必要になってきます。

ローテーターカフ

ローテーターカフの筋肉のトレーニングに取り組んでいる野球選手も少しずつ増えてきましたが、十分に鍛え上げられているケースはまだまだ少ないのが現状です。

というのも通常のトレーニングのように重いダンベルを使って闇雲に鍛えるだけでは効率が悪くなってしまいます。

僧帽筋

僧帽筋なども野球肘を防ぐのに大切であり、特に下部僧帽筋が十分に鍛えられていないことがよくあります。

トレーニングでこの筋肉にはうまく刺激が入らないことがよくあり、この筋肉に効かせるには一定の技術が必要になってきます。

 

肘に負担のかかりにくい投球動作

手投げと言われるように、投球動作の効率が悪いと肘に負担がかかりやすく、投球フォームを改善しようという考え方があります。

野球の投球フォームは奥が深く突き詰めるとキリがないのですが、肘の痛みを防ぐという観点では一定のポイントを抑えていれば大丈夫であると思います。

というのも投球フォームによって多少の違いはあるものの、決定的に身体を痛めるというような投球フォームはそこまで多いわけではありません。

(Thompson et al 2018より引用)

コッキングフェーズと呼ばれる腕を後ろに振りかぶった時点での肘の動きが、肘の負荷に大きく関係しています。

特に腕が外に大きく広がる投球フォームは、テコの原理によって肘に大きな負担がかかります。

⇨ピッチング時の肘の外反ストレスと靭帯損傷のリスク

 

ピッチング動作

投球時の肘の高さなどが議論になることがありますが、明確に肘の痛みにつながると言えるほどの強い根拠があるわけではありません。

現状がうまく行っていなかったら、肘の高さを変えてみるというような感じでフォーム修正をするのでいいと思います。

⇨ピッチング時の肘の高さについて

 

まとめ

野球肘の予防・改善のためには投球時の過度な肘の負担を取り除くとともに、可動域の改善や見逃しがちな筋肉をしっかりと鍛えることが重要です。

 

<参考文献>

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