股関節の痛み

テニス選手の股関節の痛みの原因と改善方法

2024年2月15日

 

 

テニス選手の股関節の痛みの原因

柔軟性の低下

テニスは股関節の可動域が求められるスポーツであり、股関節周りの可動域が低下してしまうとスイングやサーブの質が低下してしまいます。

特に股関節の外旋や内旋の可動域がテニスに重要であり、回旋運動をうまくできるかが一つのポイントになります。

テニススイング股関節

他にも股関節周りの筋肉が硬くなることで神経を圧迫してしまい、痛みを引き起こすこともあります。

こういったことから股関節の柔軟性を確保することが大切になってきます。

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筋力不足

股関節周りの筋力不足があると効率的な動きができなくなり、股関節の痛みを引き起こしやすくなります。

大臀筋などの筋肉はなかなか筋肉がつきにくいですし、さらには股関節にはインナーマッスルも多く存在するため、意図的に鍛えないと股関節の筋力不足に陥りやすいと言えます。

テニススイング踏み込み

股関節や下半身の筋肉を鍛えることはスイングのパワーの改善にも役立ちますし、肩周りの負担を減らす効果も見込めます

 

過剰な運動量

テニスでは長時間に及ぶ練習や試合などによって股関節に大きな負担がかかります。

そして股関節には繰り返しの回旋運動、急激な方向転換、ダッシュやジャンプなど様々な負荷が股関節にかかり続けます。

テニス練習ステップワーク

特に守備に回る時間が多く、左右に振られる状態で打つ場合(ディフェンシブオープンスタンス)には股関節の負荷が大きくなりやすいことが報告されています

 

整形外科的疾患

テニス選手の股関節の痛みの多くは筋肉系の故障であると思いますが、骨などの整形外科的疾患により股関節に痛みが出ている可能性も考えられます。

テニス選手には股関節唇損傷なども意外と多く、場合によっては手術が必要になることもあります

他にも股関節の骨同士がぶつかる、インピンジメントなどの症状も起こりやすいことが報告されています

股関節痛

重大な股関節の損傷の疑いがある場合には整形外科を受診することが大切です。

 

テニス選手の股関節の痛みの改善方法

休養

テニスにおける股関節の痛みの多くは慢性的な負荷が関わっているため、十分な休養を取ることが股関節の痛みの予防や改善のポイントになります。

テニス練習

骨の損傷など整形外科的疾患があった場合にはより長い期間の休養と地道なリハビリが求められます。

 

ストレッチ

股関節の柔軟性の向上にはストレッチが効果を発揮し、股関節のケアとして取り入れることが役に立ちます。

股関節ストレッチ

とはいえ股関節周りには筋肉が多く存在していて、ストレッチだけでは思うようにほぐすことができない筋肉もあるので注意が必要です。

 

マッサージ

股関節周りの筋肉をほぐすのにマッサージが役立ち、股関節の奥深くにある筋肉にも届かせることもできます。

セルフケアとしてはフォームローラーによる筋膜リリースなどで股関節周りをほぐすことができます。

フォームローラー

しかし、股関節の奥深くの筋肉に効かせるためにはそれなりのコツが必要であるため、思うように筋肉をほぐせない場合もあります。

このため必要に応じてマッサージや整体など専門家の施術を受けることもひとつの選択肢となります。

お尻マッサージ

 

トレーニング

股関節の痛みを改善するためには股関節周りのトレーニングが役立ちます。

まずは股関節周りの細かなインナーマッスルからトレーニングを始め、徐々に複雑な動きを取り入れることや負荷を高めていくことがポイントとなります。

痛みがある時に負荷の高すぎるトレーニングをしてしまうと痛みを悪化させるなど逆効果になってしまうことがあるので、注意が必要です。

股関節エクササイズ

 

まとめ

テニス選手の股関節の痛みは可動域の低下、股関節周りの筋力不足、ステップワークの質、過剰な運動量などが原因になります。

股関節の痛みの改善にはストレッチやマッサージ、股関節周りのトレーニングが役立ちます。

 

<参考文献>

  1. Martin C, Sorel A, Touzard P, Bideau B, Gaborit R, DeGroot H, Kulpa R. Can the Open Stance Forehand Increase the Risk of Hip Injuries in Tennis Players? Orthop J Sports Med. 2020 Dec 11;8(12):2325967120966297. doi: 10.1177/2325967120966297. PMID: 33354579; PMCID: PMC7734511.
  2. Sekiguchi T, Hagiwara Y, Momma H, Tsuchiya M, Kuroki K, Kanazawa K, Yabe Y, Yoshida S, Koide M, Itaya N, Itoi E, Nagatomi R. Coexistence of Trunk or Lower Extremity Pain with Elbow and/or Shoulder Pain among Young Overhead Athletes: A Cross-Sectional Study. Tohoku J Exp Med. 2017 Nov;243(3):173-178. doi: 10.1620/tjem.243.173. PMID: 29162768.
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