テニス肘の原因
テニス肘は外側上顆炎などと呼ばれ、ここは手首を動かす筋肉につながっています。
このため手首を酷使することで肘の外側に負担がかかり、痛みにつながると考えられています。
テニス肘は繰り返しのスイング、特にバックハンドでのスイングの動きがテニス肘につながりやすいと考えられています。
そしてテニス肘は長時間のプレーが積み重なって引き起こされる慢性的な損傷であり、練習量や練習頻度などが大きく影響を受けます。
テニス肘の整体施術
柔軟性を高める施術
一般的にテニス肘の施術は肘や前腕に対して行われることが基本となり、硬くなった前腕の柔軟性を高めることが大切です。
上腕の筋肉をほぐすことや、肩甲骨周りへの施術もテニス肘の改善に役立ちます。
肘関節の歪みを整える整体施術
テニス肘を抱えている人は肘関節が数ミリほどズレてしまっていることが珍しくなく、こういった歪みを整えることで痛みの改善に役立ちます。
特に肘関節が大きく曲がっていると感じている方は修正していきたいところです。
テーピング
テニス肘の改善にはテーピングも役立ちます。
テーピングは短期的な痛み軽減に役立ち、整体施術やトレーニングを継続することで長期的効果へとつなげることができます。
脱力したテニススイング
テニスで肩や腕の力を抜いてリラックスした状態でスイングをすることで、腕の振りが効率的になり肘の負担も和らぐ可能性があります。
腕の力を抜いて脱力した効率的なスイングを手に入れるためには、闇雲に筋肉をほぐすだけでは脱力したスイングが実現しにくいことがあります。
トレーニングも取り入れて筋力不足を適度に解消しつつ、筋肉をほぐすことがポイントになってきます。
テニス肘予防のトレーニング
前腕のトレーニング
前腕には多くの筋肉がついていて、その多くが肘につながっているため、テニス肘のケアは前腕の筋肉を中心に行われることが多くあります。
リハビリのエクササイズで前腕の筋肉を鍛えていくということも珍しくないかと思います。
闇雲に前腕のエクササイズをやるだけでは、偏った筋肉のバランスを解消しにくいことがあります。
意識的に前腕のうまく使わていない筋肉にターゲットを絞って鍛えていくことが重要です。
上腕のトレーニング
テニス肘を抱えている人は二の腕にある上腕三頭筋が筋力不足になっていることが珍しくありません。
上腕三頭筋を中心にしっかりとトレーニングで鍛えて、うまくバランスを取っていくことが肘の負荷を減らすのに役立ちます。
肩甲骨のトレーニング
テニス肘の改善には肩甲骨周りのトレーニングも役立ちます。
肩甲骨周りには細かい筋肉がたくさんあり、なかなか意識してトレーニングをすることが少ないのが現状です。
テニス肘を抱えている人の場合には肩の負担が少ないポジションから、肩甲骨周りのトレーニングを始めていきます。
次に自由自在に肩甲骨を動かせるようになるためのエクササイズを行い、肩甲骨の機能を高めていくことが大切です。
<参考文献>
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- Ikonen J, Lähdeoja T, Ardern CL, Buchbinder R, Reito A, Karjalainen T. Persistent Tennis Elbow Symptoms Have Little Prognostic Value: A Systematic Review and Meta-analysis. Clin Orthop Relat Res. 2022 Apr 1;480(4):647-660. doi: 10.1097/CORR.0000000000002058. PMID: 34874323; PMCID: PMC8923574.
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- 日本整形外科学会「テニス肘」
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