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シューズのクッションと衝撃吸収能力の限界

クッションが多いほうが衝撃吸収に優れているということを耳にすることがありますが、必ずしもクッションの厚さと衝撃吸収の度合いが一致しているわけではないようです。クッションの量は衝撃吸収に影響を及ぼすひとつの要因ですが、それ以外にもどのように身体が動いているのか?といった身体的要因が衝撃吸収に大きく影響を及ぼす可能性があります。

 

ポイント

  • 地面からの衝撃と疲労骨折などの怪我に関係があると考えられています
  • シューズに厚いクッションを入れても衝撃吸収能力が変わらないことも珍しくありません
  • クッションだけでなく、身体をどう動かすのかによっても衝撃吸収能力が大きく影響されます

 

地面からの衝撃と怪我の関連性

地面からの衝撃と怪我には一定の関係性があると考えられています。

疲労骨折をしたことがある人とそうでない人を比べたところ、疲労骨折をしたことがある人のほうが地面からの衝撃が大きい傾向にあったそうです

こういったことからシューズに厚いクッションを入れれば衝撃吸収につながる?という発想になることもあるかと思います。

シューズのクッション

しかし、クッションを入れても思うような衝撃吸収効果を得られないことも珍しくないようです

私自身も分厚いクッションがあるシューズを使い、むしろ痛みが増してしまったことがあります。

このため単純にシューズのクッションが多いほどいいというわけではなく、他にも考慮しなければいけないことがあります。

 

クッションよりも身体の働きによる影響が大きい

地面からの衝撃吸収はシューズのクッションだけで決まるものではありません。

裸足ランニング

  • 興味深いことにクッションが全くない裸足ランニングのほうがシューズを履いているときに比べて地面からの力が小さくなる傾向にあるようです。これは裸足ランニングに身体が動きが適応した結果であると考えられています。
  • そして関節をどのくらい固めるのか?といった身体の使い方が地面からの衝撃に大きな影響を与えます

確かにクッションの有無は地面からの衝撃を和らげる働きがありますが、それ以上に身体の動かし方や筋肉の動きのほうが衝撃級能力に影響を与える可能性があるわけです。

したがって、シューズのクッションで衝撃吸収をするよりも、まずは足の関節が適切に動くようなシューズを選択するなど身体の自然な動きが活かされるような状態にして、その上で好みのシューズのクッションを選択するのがいいのではないでしょうか。

 

まとめ

私達の身体は想像以上に賢くその本来の機能を活かしていくことが大切かと思います。シューズを選ぶときには関節が適切に動けるようなもの、身体に合ったものを選択し、その上で好みのシューズのクッションを選択するのがいいのではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Zadpoor AA, Nikooyan AA. The relationship between lower-extremity stress fractures and the ground reaction force: A systematic review. Clinical Biomechanics. 2011;26(1):23-28.
  2. Aminaka N, Arthur K, Porcari JP, Foster C, Cress M, Hahn C. No Immediate Effects of Highly Cushioned Shoes on Basic Running Biomechanics. Kinesiology. 2018;50(1):124-130.
  3. Perkins KP, Hanney WJ, Rothschild CE. The Risks and Benefits of Running Barefoot or in Minimalist Shoes: A Systematic Review. Sports Health. 2014;6(6):475-480.
  4. Shih Y, Teng H-L, Powers CM. Lower Extremity Stiffness Predicts Ground Reaction Force Loading Rate in Heel Strike Runners: Medicine & Science in Sports & Exercise. 2019;51(8):1692-1697.

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