シンスプリント

シンスプリントの原因になりうる後脛骨筋の筋力低下について

後脛骨筋

様々な要因が重なってシンスプリントが起こりますが、後脛骨筋もその原因のひとつではないかと考えられています。

後脛骨筋は硬くなりすぎることで周辺組織が引っ張られるような負荷を生み出し、後脛骨筋の筋力が弱いことで足部のアーチやアライメントが崩れてしまう原因にもなり得る可能性があります。しっかりと筋肉のバランスを整えていくことが大切になってくるかと思います。

 

ポイント

  • 後脛骨筋の硬さや筋力不足はシンスプリントの原因のひとつと考えられています。
  • 後脛骨筋は足部のプロネーションに関わっており、これがシンスプリントにつながる可能性があります
  • 後脛骨筋は足のアーチに影響を与え、これが負荷につながる可能性があります

 

後脛骨筋とシンスプリントにつながる負荷

後脛骨筋はシンスプリントの原因ではないか?と考えられています。

献体による実験で後脛骨筋を引っ張ったところ、脛骨付近の筋膜が引っ張られたという報告があります。賛否両論ありますがこれにより後脛骨筋がシンスプリントと関係している可能性があるわけです。

後脛骨筋

また、シンスプリントを発症したことがある人は後脛骨筋などが硬くなっている傾向にあったようです

このことから後脛骨筋が硬くなることで、周辺組織が引っ張られることでシンスプリントにつながることも考えられるわけです。

 

後脛骨筋と足部のプロネーション

後脛骨筋と足部のプロネーションには関わりがあり、これがシンスプリントにつながる可能性もあります。

足首のプロネーション

  • 足部のプロネーションはシンスプリントにつながるリスクがあるのですが、足部のプロネーションがあることで後脛骨筋の活動量が増える可能性があります。これによってシンスプリントが発生しやすい箇所に負荷がかかりやすくなると考えられます。
  • シンスプリントを抱えている人は足首の外反の筋力が相対的に強い傾向にあるという報告があります
  • 後脛骨筋は足首を内反させる方向に働きますので、後脛骨筋の筋力が弱いことで足部のプロネーションを誘発しやすくなり、後脛骨筋が過度に硬くなったりするなどして常に負荷がかかりやすくなり、シンスプリントにつながる可能性があるのではないでしょうか。

このように後脛骨筋の柔軟性と筋力、周辺の筋肉とのバランスなどがシンスプリントに影響を与えることが考えられます。

 

後脛骨筋と足のアーチの高さ

後脛骨筋は足のアーチにも関わりがあり、これがシンスプリントにつながる可能性があります。

足のアーチの崩れ

  • 足のアーチが崩れることはシンスプリントのリスクであるという研究結果があります
  • 後脛骨筋の機能が低下している人は足のアーチが崩れやすい傾向にあることが報告されています

このため後脛骨筋がしっかりと働いていないと足部への悪影響が起こり、シンスプリントにつながる可能性が考えられます。

足のアーチの高さには様々な要因が関わっていますが、後脛骨筋もそのひとつとして鍛えておいたほうがいいのではないでしょうか。

 

まとめ

後脛骨筋は硬くなりすぎることで周辺組織が引っ張られるような負荷を生み出し、後脛骨筋の筋力が弱いことで足部のアーチやアライメントが崩れてしまう原因にもなり得ます。シンスプリントを防ぐためには後脛骨筋をしっかりとケアしておき、周辺の筋肉と合わせて足部の機能を高めていくことが大事になってくるのではないでしょうか。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Bouché RT, Johnson CH. Medial tibial stress syndrome (tibial fasciitis): a proposed pathomechanical model involving fascial traction. J Am Podiatr Med Assoc. 2007;97(1):31-36.
  2. Saeki J, Nakamura M, Nakao S, Fujita K, Yanase K, Ichihashi N. Muscle stiffness of posterior lower leg in runners with a history of medial tibial stress syndrome. Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports. 2018;28(1):246-251.
  3. Kinoshita K, Okada K, Saito I, et al. Alignment of the rearfoot and foot pressure patterns of individuals with medial tibial stress syndrome: A cross-sectional study. Phys Ther Sport. 2019;38:132-138.
  4. Murley GS, Landorf KB, Menz HB, Bird AR. Effect of foot posture, foot orthoses and footwear on lower limb muscle activity during walking and running: a systematic review. Gait Posture. 2009;29(2):172-187.
  5. Yüksel O, Özgürbüz C, Ergün M, et al. Inversion/eversion strength dysbalance in patients with medial tibial stress syndrome. Journal of Sports Science & Medicine. 2011;10(4):737-742.
  6. Newman P, Witchalls J, Waddington G, Adams R. Risk factors associated with medial tibial stress syndrome in runners: a systematic review and meta-analysis. Open Access J Sports Med. 2013;4:229-241.
  7. Tome J, Nawoczenski DA, Flemister A, Houck J. Comparison of Foot Kinematics Between Subjects With Posterior Tibialis Tendon Dysfunction and Healthy Controls. Journal of Orthopaedic & Sports Physical Therapy. 2006;36(9):635-644.

-シンスプリント

© 2021 Hero's Body