整体

整体枕には本当に効果があるのか?

寝ることは毎日のように長時間行われ、枕が合っていないと首に負担がかかる可能性があります。

このため首が痛い時に枕を変えるという選択肢があり、様々な特徴を持った整体枕が売られています。

ここで枕に関する科学的知見を交えながら、どのような枕が効果があるのかについてご紹介していきたいと思います。

 

枕による首の痛みの軽減効果

首の痛みには治療やリハビリに加えて、枕を変えることで効果が増えることが多々あります

枕と首のアライメント

枕が合っていないと寝ているときに首に負担がかかってしまうため、身体にいい枕に変えることで首の痛みや違和感が軽減される可能性は十分に考えられます。

 

理想的な枕とは?

首の痛みを減らすために様々な枕が販売されていますが、理想的な枕については議論があります。

(Lei et al 2021より引用)

  • 枕の高さや形などが首のアライメントや筋活動に影響していることが報告されています2・3
  • 枕の素材にスプリングやラバーなどが使われていると首の痛みが軽減することが報告されています

この他にも様々な要素が研究されていますが、多くの人に効くような再現性の高い枕に必要な条件はわかっていないのが現状のようです

 

効くと思い込むことで痛みが減る〜プラセボ効果

枕による首の痛みを減らす効果を考える上で、プラセボ効果は考慮しておいたほうがいいかもしれません。

プラセボ効果とは、有効成分が入っていない薬だったとしても「薬は効く」という思い込みが痛みを軽減させる現象のことを指します。

枕においても「何だか効きそう」という思い込みが、痛みを減らす効果を生み出す可能性があります。

 

値段が高いことで高品質で効果が高いと考える傾向にあり、これが効果に影響を及ぼすことがあります。

たとえ同じ商品であったとしても、値段が高いほうがより大きな鎮痛効果を生み出すことが報告されています

枕ブランド

商品のブランディングも大事であり、有名アスリートが使っている枕、オシャレでイメージが良い枕といったことも効果に影響する可能性があります。

実際に全く同じ商品でもブランドイメージが良いことで大きな鎮痛効果が得られるという研究結果があります

 

さらには、わかりやすい理論で納得しやすいものも効果があると思い込ませるのに役に立つかもしれません

特別な素材を使っている、手触りがいい、形状記憶などなどシンプルでわかりやすいものが「効きそうな気がする」という雰囲気を生み出しやすくなります。

枕の素材

科学的に効果がないと証明されている方法であったとしても、商品の売り方を工夫して「効果がある」と思い込ませることで、実際に痛みが減るプラセボ効果はとても大事な要素であると思います。

中身がなくとも思い込みで痛みが減るのならば、それをうまく利用したほうが賢いかもしれません。

 

整体枕の考察

世の中には様々な枕が販売されており、一体何が良いのかがわからないことがあります。

枕と首の痛み

客観的に効果のあることが証明された枕となると、次のような条件を満たす枕だと思います。

  • 枕を開発した会社と利害関係のない第三者が行った研究結果の裏付けがある
  • プラセボ効果と比べた時よりも高い効果を示す
  • 複数の研究者が検証し、サンプル数も多い

残念ながらこのような条件を満たす、客観的に効果の高い枕というのは多くないようです

 

整体枕に全く効果がないとは言いませんが、枕の効果は個人差が大きく、その人に合う合わないといった違いが出やすい商品であるかと思います。

実際に試してみて効果があるかどうか、という試行錯誤を繰り返しながら自分に合う商品を見つけることがポイントになるかと思います。

 

まとめ

枕を変えることで首の痛みを減らせる可能性はありますが、

多くの人に効くような再現性の高い枕は限られており、個人差が大きいのが現状ではないかと思います。

⇨首の痛みの施術について

 

<参考文献>

  1. Helewa A, Goldsmith CH, Smythe HA, Lee P, Obright K, Stitt L. Effect of therapeutic exercise and sleeping neck support on patients with chronic neck pain: a randomized clinical trial. J Rheumatol. 2007;34(1):151-158.
  2. Pang JCY, Tsang SMH, Fu ACL. The effects of pillow designs on neck pain, waking symptoms, neck disability, sleep quality and spinal alignment in adults: A systematic review and meta-analysis. Clinical Biomechanics. 2021;85:105353. doi:10.1016/j.clinbiomech.2021.105353
  3. Sacco ICN, Pereira ILR, Dinato RC, Silva VC, Friso B, Viterbo SF. The Effect of Pillow Height on Muscle Activity of the Neck and Mid-Upper Back and Patient Perception of Comfort. Journal of Manipulative and Physiological Therapeutics. 2015;38(6):375-381. doi:10.1016/j.jmpt.2015.06.012
  4. Gordon SJ, Grimmer-Somers K, Trott P. Pillow use: The behaviour of cervical pain, sleep quality and pillow comfort in side sleepers. Manual Therapy. 2009;14(6):671-678. doi:10.1016/j.math.2009.02.006
  5. Lei JX, Yang PF, Yang AL, Gong YF, Shang P, Yuan XC. Ergonomic Consideration in Pillow Height Determinants and Evaluation. Healthcare. 2021;9(10):1333. doi:10.3390/healthcare9101333
  6. Lee YS, Jung WM, Bingel U, Chae Y. The Context of Values in Pain Control: Understanding the Price Effect in Placebo Analgesia. The Journal of Pain. 2020;21(7-8):781-789. doi:10.1016/j.jpain.2019.11.005
  7. Comparative Study of Brand Effect versus Price Placebo Effect on Consumers’ Preference for Proprietary Drug with Conjoint Analysis
  8. Vase L, Wartolowska K. Pain, placebo, and test of treatment efficacy: a narrative review. British Journal of Anaesthesia. 2019;123(2):e254-e262. doi:10.1016/j.bja.2019.01.040

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