コラム

パーソナルトレーニングの相場と価格競争について

最近ではパーソナルトレーニングの価格が徐々に高騰しつつあり、市場の適正価格がわかりにくくなってきています。

 

パーソナルトレーニングの相場

パーソナルトレーニングにもおおよその相場というものがあります。

 

技術的価値

一般的にパーソナルトレーニングは1万円前後がひとつの目安ではないかと思います。

ここに明確な根拠があるわけではないのですが、肌感覚としてこの料金設定が多いように思います。

 

パーソナルトレーニングでは飯を食べていけないということは昔から言われており、単価が高いからといって稼げる仕事ではありません。

アメリカでもパーソナルトレーナーは平均で1年ちょっとで辞めるといったデータがあるようで、基本的に上手くいかないということが前提としてあります。

 

1万円というのは高額ですが、これくらいの価格でないと割に合わない部分もあるのかも知れません。

 

情緒的価値

最近では2〜3万円のパーソナルトレーニングもよく見かけるようになってきました。

高級バッグで〇〇というロゴ、そのブランドの世界観といった情緒的価値を生み出すことで値段が高くなっていきます。

 

この価格帯は人気があってなかなか予約が取れない超一流の人の相場である一方で、

企業努力による巧みな販売方法によって価格を高くしていることも増えてきている印象を受けています。

パーソナルトレーニングに限らず英会話やゴルフなどでも超高額商品を目にすることが増えており、こういった組織的なノウハウがひとつのトレンドとしてあるのかなと思います。

 

高額料金は良くないと以前は思っていたのですが、実際にお店を開業してみると高価格でビジネスをやることは簡単ではなく、

賛否両論あるかも知れませんが、高い価格で売ることができるという能力は凄いことだと思います。

 

嗜好品としての性質

パーソナルトレーニングはそもそも主にお金を持っている人をターゲットにしたビジネスという性質があるため価格が高くなりやすいです。

 

お金をたくさん稼げるようになると、自分自身の外見を整えるのにもお金を使うようになるかと思います。

全身をブランド品で包んでみたり、高額なエステに通ってみたり、若返り効くとされる商品を買ってみたり・・・、

パーソナルトレーニングはその延長線上にあるもので、身体を引き締めてキレイになりたい、筋肉をつけてかっこよくなりたい、というよう欲求を叶えるものです。

 

一方で医療目的となると値段が安くなっていきます。

お金を持っているの多くが怪我や病気を抱えているわけではないので、より多くの人が支払うことのできる価格設定にする必要があります。

例えば腰痛治療のための鍼治療は安い金額で受けることができますが、美容鍼となると高額の料金になることが多いです。

 

価格決定に影響を与える要素

価格は様々な要素に影響を受けるため、一概にこれが良いと言えるものではありません。

 

集客力

マーケティングや広告などの集客力が価格に大きな影響を及ぼします。

どんなに良い技術を持っていたとしても、集客力がなければそのサービスが購入されることはありません。

 

マーケティングや広告に正解というものはなく、何がヒットするのかは誰にもわかりません。

残念ながら素晴らしいアイディアの多くは失敗に終わります。それくらい厳しいのがマーケティングや広告の世界だと思います。

このため次々と色々なものを試して、ヒットするものを見つけていく作業が大事になってきます。

 

センスもありますが、理屈ではなく行動力や経験値がものを言う気がしています。

このため膨大なノウハウが蓄積されている大企業の集客力は半端ではありません。

 

地域性

人口や所得水準、住民の気質といった地域性も価格に影響を及ぼします。

 

人口が少ないと潜在的な需要も少なくなるため、価格が安くなっていきます。

市町村の人口も大事ですが、そこに住む人々の行動範囲がより影響してきます。

川や鉄道、大きな幹線道路などを超えて出かけることは少なく、こういったもので囲んだエリアが実質的な商圏となります。

 

市の平均所得に大きな違いはなくとも、財布の紐の固さなどが違ってくることがあります。

基本的には家賃相場が低い地域は所得が多くとも財布の紐が固く、周辺には優良価格のコスパが良いお店が多くなる印象を受けています。

 

コミニュケーション

コミニュケーションに長けた人は総じて単価が高い傾向にあるように思います。

相手の話を聞く、共感する、褒める、自信あふれる振る舞い、などなど奥が深いものです。

サービスの満足度はコミニュケーションで決まると言っても過言ではありません。

 

プロのアスリートを支えるトレーナーさんの多くは、コミニケーションのお化けです。

トップオブトップのトレーナーさんになると「前世でどれだけ徳を積んできたんですか?」と言いたくなります。

ここはそのうち詳しく書いてみたいと思います。

 

技術力

高い技術力の裏には膨大な投資が行われていて、投資の回収として価格に上乗せすることがあります。

残念ながら購入する側としては技術力がわかりにくいため、そこまで価格決定に大きな影響を与えません。

 

特にサービスの購入前であるならば地位やステータス、口コミの星の数、直感で判断せざるを得ない部分があるのではないかと思います。

専門家同士でも実際に会ったことがなければ客観的に評価することが難しいのに、そのサービスをよく知らない人ならば技術力の評価は難しいと思います。

 

高い価格のメリット・デメリット

パーソナルトレーニングは一般的に高い価格になりやすい傾向がありますが、高い価格のメリットとデメリットがあります。

 

メリット

  • 接客やコミュニケーション、魅せ方が素晴らしくガッカリさせられることは少ないと思います。
  • 名の知れた人物やブランドの場合には大きなハズレがないという信頼という価値があります。
  • 高い価格を支払う場合には元を取ろうという意識が働き、モチベーションが高く結果が出やすくなります。

 

デメリット

  • リピート戦略の素晴らしさはお金をつぎ込みやすいということの裏返しでもあります。
  • ブランドや販売手法といった情緒的価値に対する対価が大きく、成果に対してコスパが悪いこともあります。
  • 適正価格を超えて異常に高い価格の場合にはトラブルへとつながる可能性もあります。

 

適正価格への考察

短期的な価格というのは当てにならず、徐々に変動していく可能性があります。

熱狂的なファンの獲得や斬新な手法によって売り上げが急拡大し、高価格になるかもしれません。

しかし、小手先のテクニックは流行り廃りが激しく浮き沈みがともないます。

 

長く続けるのならば多くの人達に支持されることが大切であり、適正価格でないといずれ淘汰されていくのではないかと思います。

やはり購入する側からすれば高い質のものを適正価格で購入できることが嬉しいと思います。

 

適正価格かどうかは簡単にはわかりませんが、いずれ時間が教えてくれるのかも知れません。

 

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