腰痛のメカニズム

多裂筋トレーニングのメカニズム

多裂筋

腰痛を防ぐために多裂筋のトレーニングが注目されることがあります。しかし、多裂筋は決して万能なものではなく、そのメカニズムを理解した上で多裂筋のトレーニングをするのが効果的ではないかと思います。

 

多裂筋が負荷から守ってくれるメカニズム

多裂筋には負荷を軽減する一定の効果があります。

とある研究で脊柱の骨の耐久性を計測したところ、意外にも小さな力で骨がつぶれてしまったそうです

脊柱の負荷の献体による実験

(Crisco et al 1992より引用)

しかし、実際の人間にはたくさんの骨で脊柱が構成され、脊柱のカーブや筋肉によってより大きな耐久性があるわけです。そして、この多裂筋も脊柱を守るのに大いに貢献しています。

多裂筋が脊柱を支えることは、“Guy Wire System”と呼ばれています。次の図のように鉄柱の脇にワイヤーを引くことで、鉄柱がより強固に安定することがそのメカニズムだと言われています。

Guy-wire-system

参照:http://www.astrosurf.com/luxorion/qsl-tower-assembly6.htm

 

多裂筋が全てが解決するのか?

なぜ多裂筋が負荷を軽減するのかを要約をすると、次の図のイメージのように多裂筋が脊柱を支えていることで人はより高い負荷に耐えることができるわけなんですね。

鉄柱をワイヤーで支える

では、腰痛防止のために多裂筋だけを鍛えればいいのでしょうか?もちろん多裂筋は重要です。しかし、この鉄柱の脇にあるワイヤーだけをひたすら強くすることだけでは限界はないでしょうか?多裂筋が過剰評価されることがあるのですが、そのメカニズムを理解することでより効果的なトレーニングをできるのではないでしょうか?

 

まとめ

特定の筋肉だけで負荷を軽減することには限界があり、特定のものだけでなく色々なもののバランスがとても重要です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Crisco JJ, Panjabi MM, Yamamoto I, Oxland TR. Euler stability of the human ligamentous lumbar spine. Part II: Experiment. Clinical Biomechanics. 1992;7(1):27-32.

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