変形性膝関節症

変形性膝関節症と早期対策の重要性

変形性膝関節症に悩まされる人は多く、対策をしようと思っても時すでに遅しということも珍しくありません。

生活習慣の改革の重要性などを認識し、早い段階からの意識づけや行動に移すことが大事です。

 

 

リハビリによる手術回避

変形性膝関節症が進行すると膝の手術をしなくてはいけない状況に陥ることがあります。

人口膝関節など手術の技術が発達してきたとはいえ、多くの時間とお金を手術に費やしてしまうことになります。

人工膝関節

 

早期のリハビリの重要性

変形性膝関節症

リハビリは変形性膝関節症に効果があり、痛みの軽減や膝の機能回復など様々なものがあります

しかし、手術寸前の人の場合にはリハビリで思うような効果をあげることが難しいことが多いです

このため変形性膝関節症は早めに適切な対応をすることが重要になってきます。

 

軟骨の怪我が回復しにくい理由

軟骨の怪我が回復しにくい理由としてよく言われていることが、軟骨には血液があまり通っていないというものです。

血液が届きにくいために、頑張っても細胞の修復に必要な栄養素や化学物質などが不足しがちで、軟骨の治療には限界があります。

膝血液

全く血液が通っていないわけではなく、適度な刺激を与えることで軟骨が強くなったりすることもあるのですが、

そもそも血管が少ないためどうしても修復能力には限りがあります。

 

変形性膝関節症の兆候

早めの対策をするために大事なのが変形性膝関節症の兆候を知っておくことです。

怪我の兆候に気がつくことで、症状が悪化する前の効果が出やすい時期に対策をすることができます。

MRIや生化学検査などの検査のほうが精度が高いのですが、早い段階でそれらを行うことは現実的ではないため比較的簡単にわかるものをご紹介したいと思います。

 

膝の痛み

痛みがひどい状態では症状も悪化しやすく、痛みが比較的少ない段階で対応したほうが効果が出やすくなります

ただ膝の痛みを引き起こすことは他にも様々なものがあり、ちょっとの膝の痛みだけではさほど気にせず、しっかりと対策をするしないこともあるかもしれません。

 

歩行動作

膝の内反

O脚気味の歩き方や、ゆっくりとした歩行動作なども変形性膝関節症に関係している可能性があります

変形性膝関節症と歩行動作の変化について

 

関節周りの硬さ

膝の腫れ

膝関節周辺の硬さも変形性膝関節症に関係している可能性があります。

関節の硬さは膝に過剰な負荷がかかっているために起こることがあり、特に膝の脂肪体が腫れたり硬くなっていると変形性膝関節症へとつながる可能性があります。

膝の脂肪体と変形性膝関節症との関係について

 

リスク要因

変形性膝関節症のリスク要因は骨格的なものから栄養や血液など様々なものがありますが、その中でも生活習慣などに関わる要素も多くあります。

 

年齢

変形性膝関節症など軟骨がすり減ることは若い人にはそれほど多くなく、やはり年齢が高くなるにつれて増えていく傾向にあります。

高齢になるにつれて基礎体力の低下や代謝が悪くなるなど、身体の調子がどうしても衰えやすくなってしまいます。

 

体重

変形性膝関節症を抱えている人は体重が多い傾向にあり、体重が重いことは変形性膝関節症のリスクになりうる可能性があります

体重が重いことで膝への負担が増す、というのは何となく理解できるものがあるかと思います。

極端に痩せる必要はありませんが、適正体重を保つことは重要かと思います。

 

運動習慣

定期的な運動の習慣というのも大事で、適度な刺激を入れることで軟骨も良い状態に保ちやすくなります。

そして運動不足は体力や筋力低下などへとつながりやすく、長期的には変形性膝関節症のリスクとなる可能性があります

もちろん、激しい運動はかえって膝を痛める可能性があるので注意が必要です。

ランニングと変形性膝関節症のメカニズム

 

筋力低下

筋力低下も変形性膝関節症へとつながるリスクになる可能性があります

適度な筋力を確保することで膝を安定させることができ、負担がかかるような癖を減らせる可能性があります。

 

対策

変形性膝関節症を改善するために色々なことに取り組むことができますが、特に運動や栄養といった生活習慣や自己管理といった部分が重要になってくるかと思います。

 

リハビリや運動

病院に行ったとしても変形性膝関節症を改善させるには基本的なリハビリや運動などことを行う可能性が高いです。

まずはリハビリに取り組むことになり、リハビリが効果なさそうなほど深刻な場合には手術というような選択になることが多いかと思います。

 

いずれにしてもリハビリなどの運動に取り組む必要性があり、それならば効果の高い初期にリハビリを行ったほうが賢明かと思います。

そしてリハビリだけでなく運動習慣があることでも膝を健康に保ちやすくなります。

 

栄養

変形性膝関節症の症状を緩和するために栄養のいい食事をとることや、暴飲暴食などの食べ過ぎを減らしていくことも役に立つ可能性があります

 

ここで注意していただきたいこととして、軟骨を健康にするための様々なサプリメントが世の中に出回っていますが、その効果には疑問が残ります。

サプリメントが全く無駄とは言いませんが、効果は限定的であり摂取すれば怪我が治るわけではないということに注意が必要です(全日本民医連ホームページより)。

 

高額なサプリメントを購入する前に、日々の食事のバランスを整え栄養価の高い食品を摂取していくことのほうがはるかに重要です。

 

その他

最近では血液を利用した治療法や再生医療など色々な方法が開発されつつあります。

こういった再生医療は一定の効果を発揮するようですが、保険適用の対象外となり高額の治療費となることも多いようです。

 

軟骨の治癒能力には限界があることから、軟骨の状態が悪く症状が重くなってくると手術になってしまう可能性は高くなることには変わりないですし、

仮に軟骨がある程度修復することができたとしても、生活習慣などがそのままだと膝に負荷がかかりやすい状況が続く可能性があるわけです。

いずれにしても効果の出やすい初期の段階で対策をしていくことが重要であることには変わりないかと思います。

 

まとめ

変形性膝関節症においては症状が悪化した状態ではリハビリなどの効果が出にくくなり、手術を避けられない可能性が出てくるため、症状の軽い初期段階で対応していくことが重要になってくるかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

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