肩のインピンジメント

肩のインピンジメントと筋肉による影響

手を挙上する動作などで肩の骨がひっかかるような感覚や痛みなどが伴うことがあります。特に野球や水泳など頭上に腕を動かすようなスポーツにおいて肩のインピンジメントが発生しやすい傾向にあります。インピンジメントというのは骨などの衝突などの意味があり、放っておくと慢性的な怪我へと繋がる可能性があります。

今回は主に筋肉に関する影響をご紹介していきたいと思います。

肩のインピンジメント

 

ポイント

  • 肩のスペースの減少と筋肉が関係していることがあります
  • 肩のインピンジメントは腱の厚みが関係していることがあります
  • 肩のインピンジメントを発症している人は肩甲骨周りの筋肉が弱い傾向にあります

 

肩のスペースによる影響について

筋肉などの影響でインピンジメントを引き起こしやすくなる可能性があります。

  • インピンジメントを持っている人のほうが肩関節のスペースが小さい傾向にあったそうです。これはMRIを用いてリラックした状態の姿勢での評価をした結果となっています。
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筋肉や腱の厚さによる影響について

腱の厚みなどもインピンジメントに影響を与える可能性があります。

  • インピンジメントを抱えている人達は周辺の筋肉が厚くなっていた傾向にあったという研究結果があります。これは継続的な負荷や炎症などにより通常よりも筋肉などが大きくなっていて、この状態だと肩を動かした時にひっかかりやすくなる可能性が考えられます

ローテーターカフ

 

筋力とインピンジメントの関係性について

肩甲骨周りの筋力低下がインピンジメントに繋がっている可能性があります。

肩のローテーターカフ

  • インピンジメントの人達はローテーターカフの外旋筋や僧帽筋下部などの筋力が弱い傾向にあったそうで、外旋や内旋の可動域も低下している傾向にあったそうです
  • 特に僧帽筋下部に関しては筋力低下や活動の遅延など、他の研究でも似たような傾向が確認されています5〜7
  • さらに前鋸筋が働くタイミングが変わっていたりすることが報告されています

怪我を予防する上で筋肉のバランスを整えることはとても大事で、肩のインピンジメントにおいても同じことが言えます。

 

まとめ

肩のインピンジメントには骨格や骨の形など様々な要因が影響していますが、筋肉による影響も十分に考えられるかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Hee Jin Park, So Yeon Lee, Yoon Jung Choi, Jai Hyung Park, Kim E. Association Between Subacromial Impingement and Acromiohumeral Distance on MRI. Iranian Journal of Radiology. 2018;15(2):1-6.

  2. Michener LA, Subasi Yesilyaprak SS, Seitz AL, Timmons MK, Walsworth MK. Supraspinatus tendon and subacromial space parameters measured on ultrasonographic imaging in subacromial impingement syndrome. Knee Surg Sports Traumatol Arthrosc. 2015;23(2):363-369.

  3. Michener LA, McClure PW, Karduna AR. Anatomical and biomechanical mechanisms of subacromial impingement syndrome. Clin Biomech. 2003;18(5):369-379.

  4. Kolber MJ, Hanney WJ, Cheatham SW, Salamh PA, Masaracchio M, Liu X. Shoulder Joint and Muscle Characteristics Among Weight-Training Participants With and Without Impingement Syndrome: Journal of Strength and Conditioning Research. 2017;31(4):1024-1032.

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  6. Cools AM, Witvrouw EE, Declercq GA, Danneels LA, Cambier DC. Scapular Muscle Recruitment Patterns: Trapezius Muscle Latency with and without Impingement Symptoms. Am J Sports Med. 2003;31(4):542-549.

  7. Cools AM, Declercq GA, Cambier DC, Mahieu NN, Witvrouw EE. Trapezius activity and intramuscular balance during isokinetic exercise in overhead athletes with impingement symptoms. Scand J Med Sci Sports. 2007;17(1):25-33.

  8. Phadke V, Ludewig PM. Study of the scapular muscle latency and deactivation time in people with and without shoulder impingement. J Electromyogr Kinesiol. 2013;23(2):469-475. doi:10.1016/j.jelekin.2012.10.004

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