ハムストリングスの肉離れ

ハムストリングスの肉離れと大腿二頭筋

ハムストリングス大腿二頭筋

ハムストリングスの肉離れは意外と長期化しやすく、怪我を繰り返してしまうことも珍しくありません。

ハムストリングスの肉離れの対策があるのですが、同じハムストリングスでも内側と外側の筋肉のバランスが乱れることが怪我のリスクとなっていることがあります。

今回はハムストリングスの内側と外側の違いについて解説してきたいと思います。

 

ポイント

  • 外側のハムストリングス(大腿二頭筋)を肉離れしやすい傾向にあるようです
  • 外側のハムストリングスの活動量が低下しやすい傾向にあるようです
  • 内側・外側のハムストリングスをバランス良く鍛えることが肉離れ予防に役に立つかもしれません

 

ハムストリングスの内側と外側の活動量

ハムストリングスの外側の筋肉である大腿二頭筋の筋力が弱くなりすい傾向にあるかもしれません。

ハムストリングス

  • ハムストリングスの肉離れをした選手は、内側よりも外側のハムストリングスの活動量が低下している傾向が複数の研究で確認されています1〜3
  • 肉離れの発生箇所についても内側よりも外側のハムストリングスの肉離れが多いようです
  • ハムストリングスの内側の筋肉が大事で、外側に負荷がかかるのは好ましくないという意見もあります

こういったことからハムストリングスの外側の筋肉の活動量の低下は肉離れに関係している可能性があると考えられます。

というのもハムストリングスの筋力は肉離れを防ぐために大事であり、肉離れのダメージと関係しているためです

ハムストリングスの筋力と肉離れのメカニズム

 

ランニングフォームへの影響

スプリント

ハムストリングスの外側の活動量が低下することでランニングフォームにも変化が生じていることが確認されており、このランニングフォームの影響によってハムストリングスがより引き伸ばされて肉離れのリスクを高めてしまう可能性が示唆されています。

ランニングフォームとハムストリングスの肉離れには議論がありますが、ハムストリングスの外側と内側それぞれの筋力を確保することはハムストリングスの肉離れを防ぐのに役に立つ可能性があります。

ハムストリングスの肉離れを起こしやすい走り方とは?

 

ハムストリングスの外側のエクササイズ

一般的に足や膝を外側に向けることでハムストリングスの外側を鍛えやすくなります

ワイドスクワットなどの足を外側に向けながら行うエクササイズが外側のハムストリングスを鍛えるのに役に立つ可能性があります。

ワイドスクワット

必ずしもハムストリングスの外側が弱くなるわけではなく、ハムストリングスの内側が弱くなってしまうこともあるので、その場合には足を内側に向けるなどして内側の筋肉を鍛えることが役に立つ可能性があります。

 

まとめ

ハムストリングスには内側と外側の筋肉があり、どちらもしっかりと鍛えることがハムストリングスの肉離れ予防に役に立ちます。

 

<参考文献>

  1. Higashihara A, Ono T, Tokutake G, et al. Hamstring muscles’ function deficit during overground sprinting in track and field athletes with a history of strain injury. Journal of Sports Sciences. 2019;37(23):2744-2750.
  2. Opar DA, Williams MD, Timmins RG, Dear NM, Shield AJ. Knee flexor strength and bicep femoris electromyographical activity is lower in previously strained hamstrings. J Electromyogr Kinesiol. 2013;23(3):696-703.
  3. Daly C, Persson UM, Twycross‐Lewis R, Woledge RC, Morrissey D. The biomechanics of running in athletes with previous hamstring injury: A case-control study. Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports. 2016;26(4):413-420.
  4. Heiderscheit BC, Sherry MA, Silder A, Chumanov ES, Thelen DG. Hamstring Strain Injuries: Recommendations for Diagnosis, Rehabilitation and Injury Prevention. J Orthop Sports Phys Ther. 2010;40(2):67-81.
  5. Schuermans J, Van Tiggelen D, Danneels L, Witvrouw E. Susceptibility to Hamstring Injuries in Soccer: A Prospective Study Using Muscle Functional Magnetic Resonance Imaging. Am J Sports Med. 2016;44(5):1276-1285. doi:10.1177/0363546515626538
  6. Lovering RM, Hakim M, Moorman CT, De Deyne PG. The contribution of contractile pre-activation to loss of function after a single lengthening contraction. J Biomech. 2005;38(7):1501-1507.
  7. Lynn SK, Costigan PA. Changes in the medial–lateral hamstring activation ratio with foot rotation during lower limb exercise. Journal of Electromyography and Kinesiology. 2009;19(3):e197-e205.

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