外反母趾

外反母趾と指以外の部分からの影響について

外反母趾

外反母趾は足の親指が少し変形した状態です。痛みや歩行動作の妨げになったり何かと厄介な症状です。その変形した見た目もあり親指を中心としたアプローチが行われることも多いかと思いますが、足全体を整えていくということも怪我の改善に役に立つ可能性があります。

 

ポイント

  • 親指が不安定になると外反母趾につながると考えられています
  • 足底筋膜の張力も足の指の安定性に関係しています
  • 親指の可動域は足の真ん中や後部の動きに関係しているようです

 

親指の可動域と外反母趾の関係性

親指の可動域が大きすぎることが外反母趾の原因になっているという考え方があります。しかしながら近年の研究では外反母趾の直接の原因かどうかについては議論があります

足の親指の可動域と外反母趾

(Doty and Coughlin 2013より引用)

可動域が大きいことは関節の柔軟性が高すぎることを表している可能性があり、柔軟性がありすぎると関節が不安定になってしまうことが考えられるためです。しかし、可動域の大きさと関節の安定性は必ずしも一致するわけではありません。

 

足底筋膜の張力による影響?

足底筋膜の張力も足の指の安定性に関係しています。

外反母趾による足の指のアライメントの変化により、親指の安定性が失われる可能性が報告されています。というのも外反母趾ではこの足底筋膜の張力が低下することで親指の安定性に影響を与えてしまう可能性があります

足底筋膜の献体

(Doty and Coughlin 2013より引用)

このように親指の関節の安定性には色々な要素が関わっており、関節の安定性を失ってしまうことが怪我の原因のひとつではないか?と考えられるわけです。

 

親指だけでなく他の部位の影響を受けている?

外反母趾の原因は足の指だけに限らないという考え方もあります。

 

参照http://www.oandplibrary.net/popup.asp?frmItemId=1CB2A5BB-3E88-44CA-AD1B-0A710D944592&frmType=image&frmId=6

  • ある研究で15名の歩行動作を分析したところ、親指の可動域は足の真ん中や後部の動きに関係しているようです
  • 献体を使った実験においても親指の可動性の多くは足の真ん中などほかの部分の影響が大きいことが報告されています
  • 足首の筋肉や下腿などもこの関節の安定性に関与しているという可能性が報告されています

このように足の親指の機能はあらゆるところからの影響を受けている可能性があるわけです。外反母趾は親指以外のところからも影響を受けていると考えられますね。

 

まとめ

外反母趾は親指だけの問題ではなく、足全体の機能が関係していることが考えられ、足全体を整えるようにアプローチしていくことが大切になってくるかもしれませんね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Doty JF, Coughlin MJ. Hallux valgus and hypermobility of the first ray: facts and fiction. Int Orthop. 2013;37(9):1655-1660.

  2. Rush SM, Christensen JC, Johnson CH. Biomechanics of the first ray. Part II: Metatarsus primus varus as a cause of hypermobility. A three-dimensional kinematic analysis in a cadaver model. J Foot Ankle Surg. 2000;39(2):68-77.

  3. Allen MK, Cuddeford TJ, Glasoe WM, et al. Relationship between static mobility of the first ray and first ray, midfoot, and hindfoot motion during gait. Foot Ankle Int. 2004;25(6):391-396.

  4. Faber FW, Kleinrensink GJ, Verhoog MW, et al. Mobility of the first tarsometatarsal joint in relation to hallux valgus deformity: anatomical and biomechanical aspects. Foot Ankle Int. 1999;20(10):651-656.

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