腰痛のメカニズム

ゴルフの飛距離が大きいほど腰痛のリスクが高まる?

ゴルフで腰痛に悩んでいる方は意外と少なくないかと思います。ゴルフはその競技特性上どうしても腰への負担が大きくなってしまいます。今回はゴルフの動作と腰への負荷への関係性、そして腰の負荷を減らすための考え方について書かせていただきたいと思います。

 

ポイント

  • 飛距離が大きいほど身体の捻りも大きい傾向にあるようです
  • 身体をひねり過ぎると腰に大きな負荷をかけてしまうリスクがあります
  • 無理やり身体を捻るのではなく、適切な運動連鎖の結果で身体がねじれるという考えが大切です

 

体幹部の捻りとゴルフの飛距離の関係性

体幹部の捻りが大きいほど飛距離が大きいというデータもあるようです。

多くのゴルファーの方々がより大きな飛距離を求めて日々に練習に励んでいて、飛距離はとても大事な要素であるかと思います。とある研究によると、ゴルフのスイング時の身体の捻れが大きいほどより早い速度でボールが飛んでいくそうです

特にトップオブスイングの位置においてより強い関係性があるようです。この結果から、身体を捻るほどゴルフの飛距離が大きくなる可能性が考えられます。

ゴルフのトップオブスイング

ただし、各部位の連動性が損なわれると身体をひねる大きくひねるだけでは飛距離が伸びない可能性があり、これはただ大きく身体を捻るのではなく適切な運動連鎖の結果として身体が捻れるというところに注意が必要です。

 

身体を捻りすぎると腰の負担が大きい

身体をひねるほどにゴルフの飛距離が伸びる可能性がある一方で、身体をひねり過ぎると腰に大きな負荷をかけてしまうリスクがあります。

  • ある研究によると体幹部を捻る角度が大きくなればなるほど、腰への負荷が大きくなっていくそうです。つまり、ゴルフの飛距離を伸ばすために脊柱を大きく捻るほどに負荷がかかりやすくなってしまうという可能性が考えられますね。
  • 特に最大可動域まで動かすと靭帯などの周辺組織への負荷が高まる可能性があるので注意が必要です

体幹部の最大可動域と負荷

(Adams et al 1980より引用)

このようなことから身体を捻りすぎることには身体を負荷を高めてしまうというリスクがあるわけです。

 

ゴルフで腰痛のリスクを減らすために

以上のデータを踏まえた上で腰への負担を減らすためのアイディアとしては、無理に身体を捻り過ぎないことです。

腰痛

無理やり身体を捻るのではなく、適切な運動連鎖の結果で身体がねじれるという発想が役に立つかと思います。力を込めるタイミングとリラックスするタイミングというのがとても重要で、力みすぎると効率的な運動連鎖ができなくなってしまい身体への負荷が高まってしまう可能性があります。

 

まとめ

ゴルフにおける腰や体幹部のひねりによって負荷が高まってしまう可能性があるので、適度なフォームや身体の使い方などを工夫するのもひとつのアイディアではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Myers J, Lephart S, Tsai Y-S, Sell T, Smoliga J, Jolly J. The role of upper torso and pelvis rotation in driving performance during the golf swing. Journal of Sports Sciences. 2008;26(2):181-188.

  2. Brown SHM, McGill SM. How the inherent stiffness of the in vivo human trunk varies with changing magnitudes of muscular activation. Clin Biomech (Bristol, Avon). 2008;23(1):15-22.

  3. Adams MA, Hutton WC, Stott JRR. The Resistance to Flexion of the Lumbar Intervertebral Joint. Spine. 1980;5(3):245–253.

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