腰痛のメカニズム

体幹の複合的な動きが腰への負荷を高める!?

ゴルフのように身体をひねる動作を繰り返すスポーツにおいては腰痛が発生することも珍しくありません。というのもその身体をひねる動作自体が腰に高い負荷を生んでいる可能性があるためです。

 

この記事を要約すると・・・

  • 脊柱が反ったり、曲がったり、ひねったりという動きの組み合わせは負荷が大きくなる傾向にあります
  • 体幹部をひねる動作に重りをつけたトレーニングは身体への負荷がかなり大きいです
  • 身体への負荷を理解して適度なトレーニングが怪我予防に大切です

 

脊柱の複合的な動作は大きな負荷を生む

ゴルフの複合的な動作は腰への負荷が高い動作と言えるかもしれません。

NIOSHのガイドラインにおいては、仕事で重いものを持ち上げる際に腰の負荷が3400Nを超えないようにすることが腰痛を防ぐためのひとつの基準とされています。この3400Nは一般の人を目安にされているということもあり、アスリートに単純に当てはめられるものではありませんが、ひとつの目安にはなるかと思います。

腰痛

しかし、ゴルフ等においてはこの3400Nをはるかに上回る負荷がかかることも珍しくはなく、時には6000Nや8000Nにも達することがあると言われたりしています。

なぜ、そのような大きな負荷がかかるのか?といいますと、脊柱が反ったり、曲がったり、回旋したりと複合的な動きをしているからです。より複合的に大きな可動域で動くことで、腰にかかる負荷の数値が大きくなる傾向にあります。

ゴルフではこういった動作を繰り返し行うわけですから、必然的に腰へ大きな負荷がかかってしまうわけですね。ゴルフ選手で腰痛持ちが少なくない理由のひとつがここにあるわけですね。

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回旋動作トレーニングのやりすぎに注意

重りをつけた状態での回旋動作のトレーニングは大きな負荷となりやすいです。

飛距離アップなどを目的としてトレーニングに取り組んでいる人もいるかと思います。色々なエクササイズがあり、こういったものに取り組むことで飛距離アップを狙うことができます。

ただし、ひとつ注意点がありまして、次の図のような体幹部の回旋動作に重りをつけるトレーニングは腰にかなりの負荷を与えてしまいます。

メディシンボールの回旋動作の投球

参照:https://www.ironedge.com.au/blog/medicine-ball-exercises/

確かにこういったトレーニングは人気ですし、飛距離アップに大きな効果を見込むことができます。しかし、腰への負荷が大きいということを忘れてはいけません。ただでさえゴルフの動作は3400Nという一つの目安を大きく超える、大きな負荷がかかる可能性があるのに、回旋動作に重りをつけてしまうとさらに大きな負荷が腰にかかってしまいます。

このようなトレーニングは短期的には飛距離アップという素晴らしい結果を手に入れやすいのですが、1年〜2年と長期的にやりすぎた場合には怪我のリスクとなりうる可能性があります。こういったトレーニングをずっと取り入れ続けるはあまり得策とはいえず、要所要所で取り入れていくことが大事かと思います。

 

まとめ

どのような動きに大きな負荷がかかるのか?という腰の怪我のメカニズムやスポーツ動作のメカニズムを理解することで、より安全で効果的なトレーニングに繋がるかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. McGill, S.M., Norman, R.W., Cholewicki, J., 1996. A simple polynomial that predicts low-back compression during complex 3-D tasks. Ergonomics 39, 1107e1118.

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