腰痛のメカニズム

ゴルフのスイングと体幹の筋力の左右差による腰痛

ゴルフのスイングなど一定方向へのスイングを行う競技では身体の特定の部位が発達しやすく、左右差が生まれやすいのですが、

パフォーマンスアップのために片側だけを集中的に鍛えていると、短期的にはパフォーマンスアップにつながるかもしれませんが、

長期的には腰痛へとつながってしまうこともあります。

 

スイングにおける体幹の筋力の左右差

ゴルフのスイングや野球のバッティングなど身体を一定方向に回旋させる競技においては、体幹の特定の箇所が集中的に使われるため筋力の左右差があるのは自然なことです。

実際にゴルファーでも体幹の筋力に左右差がみられる傾向にあり、プロのゴルファーにも体幹の筋力の左右差がみられるとする研究結果が報告されています1〜3

ゴルフスイング

ゴルフ選手の体幹の筋肉をMRIで撮影したものが次の図なのですが、体幹の筋肉の大きさに左右差があることが読み取れます。

(Izumoto et al 2020より引用)

そしてこれらの筋肉量とスイングスピードには一定の関係性もあるようで、体幹の筋力の左右差が生まれるのは自然なことだと言えるかと思います。

 

体幹の筋肉のバランスと腰痛

ゴルフのパフォーマンスアップのために片側だけ集中的に鍛えたい、と思うこともあるかもしれません。

多少の左右差ならば問題ありませんが、体幹の筋肉に極端な左右差が生まれると腰痛へとつながるが考えられます

メディシンボールエクササイズ

というのも特定の体幹の筋肉だけを鍛えるよりも、筋肉をバランスよく鍛えることが腰痛防止にとても大切だからです。

ゴルフのように一定方向に体幹を使う競技であっても、体幹のトレーニングは左右両方行うことが腰痛防止につながるかと思います。

 

反対側の体幹の筋肉のメカニズム

かつて私もパワーを生み出さない関係していない部分の筋肉を鍛える必要はないんじゃないか?と思っていました。

しかし、それではうまく行かないことも多々あり、筋肉にはパワーを生み出す以外の役割も重要であるということに気がつきました。

体幹の反対側の筋肉がゴルフスイングのパワーを生み出す役割がなくとも、協働筋や拮抗筋としてのゴルフスイングをサポートする役割があります。

体幹の反対側の筋肉については少なくともサポート役としての役割をこなすだけの筋力が必要であるかと思います。

筋力バランスが乱れると体幹部が不安定になり、腰に負担がかかりやすくなる可能性が考えられます。

ゴルフの飛距離が大きいほど腰痛のリスクが高まる?

 

まとめ

ゴルフのパフォーマンスをアップしつつ腰痛を防ぐためには、できれば体幹の両側をバランス良く鍛えていくことが大切であり、

体幹部の筋肉を左右両側トレーニングすることが役に立つかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Bae JH, Kim DK, Seo KM, Kang SH, Hwang J. Asymmetry of the Isokinetic Trunk Rotation Strength of Korean Male Professional Golf Players. Ann Rehabil Med. 2012;36(6):821. doi:10.5535/arm.2012.36.6.821
  2. Zemková E, Poór O, Jeleň M. Between-side differences in trunk rotational power in athletes trained in asymmetric sports. BMR. 2019;32(4):529-537. doi:10.3233/BMR-181131
  3. Izumoto Y, Kurihara T, Suga T, Isaka T. Bilateral differences in the trunk muscle volume of skilled golfers. Nordez A, ed. PLoS ONE. 2019;14(4):e0214752. doi:10.1371/journal.pone.0214752
  4. Izumoto Y, Kurihara T, Maeo S, Sugiyama T, Kanehisa H, Isaka T. Relationship between Trunk Muscularity and Club Head Speed in Male Golfers. Int J Sports Med. 2020;41(06):419-423. doi:10.1055/a-1087-2332
  5. Lindsay DM, Horton JF. Trunk Rotation Strength and Endurance in Healthy Normals and Elite Male Golfers with and without Low Back Pain. 2006;1(2):10.
  6. Bae TS, Cho W, Kim KH, Chae SW. Biomechanical effect of altered lumbar lordosis on intervertebral lumbar joints during the golf swing: a simulation study. J Biomech Eng. 2014;136(11). doi:10.1115/1.4028427

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