身体のケア

ファンクショナルトレーニングの効果に限界を感じてきたら

ファンクショナルトレーニングは機能的な身体の使い方を学ぶトレーニングであり、重い重量などは使わずに身体が持っている本来の機能を引き出していくものです。

サイドプランク

しかし、こういったトレーニングを続けていくと徐々に限界を感じることもあるかもしれません。

 

ファンクショナルトレーニングによる怪我予防

最初は明らかな機能不全が多くみられるため、ファンクショナルトレーニングを行うことで身体の調子がどんどん良くなっていきやすいと思います。

エクササイズの指導

ファンクショナルトレーニングの明確な定義は曖昧であるものの、

基本的には細かい筋肉を含めて多くの筋肉に怪我予防の効果があることが多いため、こういったトレーニングで弱い筋肉を活性化することで怪我を減らせるのは自然なことだと思います。

 

ファンクショナルトレーニングを続けて一定の身体の機能を獲得することができたら、徐々にウェイトトレーニングやスポーツの競技トレーニングへと進んでいきます。

あくまでも大事なのはスポーツに近い形のトレーニングであるため、身体の機能を高めて負荷の高いトレーニングも怪我することなくできるようにすることが目的です。

 

ファンクショナルトレーニングの限界

ファンクショナルトレーニングを続けていき徐々にレベルをアップしていくと、明らかな機能不全やエラーが少なくなっていきます。

私自身、怪我に悩まされていた時期にファンクショナルトレーニングで全てのエラーがなくなるまでトレーニングをやってみようと頑張っていたことがあります。

しかし、どんなにファンクショナルトレーニングを頑張ろうとも全てのエラーをなくし、完璧することは難しいです。

努力の末にファンクショナルトレーニングの評価システムで限りなく完璧に近い状態にしても、思ったように痛みは減りませんでしたし、スポーツのパフォーマンスは思うように向上しませんでした。

 

そもそもファンクショナルトレーニングは完璧にする必要がなくて、一定程度の機能を獲得すれば十分なものです。

科学的根拠もそれを裏付けるかのように、一定のラインを下回る場合に怪我のリスクが高くなる可能性があるという研究結果もあります

 

繰り返しになりますが、ファンクショナルトレーニングを続けて一定の身体の機能を獲得することができたら、

徐々にウェイトトレーニングやスポーツの競技トレーニングへと進んでいくことが大切です。

ウェイトトレーニング

 

見落とされやすい問題点

ファンクショナルトレーニングで一定の身体の機能を獲得すれば、負荷の高いトレーニングでの怪我が減っていくことが一般的です。

ウェイトトレーニングやスポーツのトレーニングをしても多くの場合は問題ないかと思います。

しかし、それでも怪我を繰り返してしまうような選手も存在します。

サッカー怪我

確かにファンクショナルトレーニングを一定以上続けると効果が薄くなるという面もあるのですが、

一定以上のレベルに達すると明らかなエラーが少なくなっていくため身体の機能を評価が難しくなっていくという問題があります。

 

初めのうちは明らかなエラーを見つけるだけでよかったところが、

レベルが上がっていくにつれて微妙な違いから身体の機能を評価していくことが重要になってきます。

 

怪我を繰り返してしまうような事例では、簡単に見つけられないような問題点が潜んでいることが珍しくありません。

そう簡単に見つけられないからこそ、何年も何年も怪我に悩まされてしまうのかもしれません。

 

解決策について

明らかなエラーを検出するという方法ではない、違う評価システムを確立することが大事になってきます。

骨格筋モデル

スポーツの動きの中での身体動作をより詳細に分析すれば、役に立つのではないか?という考え方があるかもしれません。

私自身、モーションキャプチャーなどの高度な機材でランニング動作や投球動作を解析するという方法を研究していましたが、

この方法にも一定の限界があり、思うように怪我を減らせるとは限りません。

バイオメカニクスの本質〜怪我を減らすことはできるのか?

 

 

一定のレベルに達した場合には明らかなエラーを見つけるというよりも、

どちらかというと筋肉の相対的なバランスを評価することができると、問題解決に近づくと思います。

これができるようになると、ファンクショナルトレーニングの効果をより多く引き出せると思います。

 

まとめ

ファンクショナルトレーニングにで一定の身体の機能を獲得したら、ウェイトトレーニングやスポーツの競技トレーニングへと移っていくことが大切です。

それでも怪我を繰り返してしまうなど身体の不調がみられる場合には、違う視点で身体機能を評価することが必要になってくるのではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

Bonazza NA, Smuin D, Onks CA, Silvis ML, Dhawan A. Reliability, Validity, and Injury Predictive Value of the Functional Movement Screen: A Systematic Review and Meta-analysis. Am J Sports Med. 2017;45(3):725-732. doi:10.1177/0363546516641937

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