膝の怪我のメカニズム

サイクリング時の膝の痛みを引き起こす自転車の漕ぎ方

自転車サイクリング

長時間のサイクリングによって膝の痛みを発症することがあるかと思います。

ここでサイクリング時の自転車の漕ぎ方で膝痛を引き起こす要因を紹介していきたいと思います。

 

ポイント

  • 自転車を漕ぐときに膝が内側に入っていることがサイクリストの膝痛に関係しています。
  • 自転車のセッティング次第で膝の負荷が変わりますが、膝痛につながるようなセッティングは限られています。
  • 自転車を漕ぐときに筋肉の活動量が低下していることなどもサイクリングでの膝痛に関係しています。

 

自転車の漕ぎ方の違い

サイクリストの膝の痛みに関して、自転車に乗っている時に膝が内側に入る特徴があることが報告されています

(Rodrigo et al 2009より引用)

膝が内側に入ることで通常よりも膝への負荷がかかりやすく、これが膝痛につながると考えられます。

これはテコの原理が関係していて、軸がずれてしまうことがメカニズムとして考えられています。

スクワットで膝を前に出すと痛みが出るメカニズム

 

膝痛と自転車のセッティング

サドルが低いと膝の負荷が高くなる可能性があることが指摘されています

(Bini et al 2011より引用)

サドルが低いと膝関節が常に曲がった状態になり、自転車を漕ぐのに膝の力が使われる比重が高まる可能性があります。

さらにサドルの高さが低いことで膝が内側に入りやすい傾向もあることが報告されており、膝の負荷を高める要因になっているかもしれません。

 

様々な自転車のセッティングがあるかと思いますが膝痛との関係性があるものはサドルの高さくらいのようです

クランクの長さや足のポジションなど自転車のセッティング次第で膝の負荷が変わってくるのですが、膝痛との関係性は弱いようです

 

筋肉の働きの違い

膝の痛みを抱えているサイクリストは大腿四頭筋とハムストリングスなどの筋肉の活動量が小さいことが報告されています

さらには大腿四頭筋の中でも内側広筋と外側広筋の働きが変化している可能性もあるそうです

内側広筋の機能とトレーニングの注意点

大腿四頭筋

いずれにしても膝周りの筋肉をしっかりと鍛えるということが膝痛に関係しているようです。

 

まとめ

自転車を漕ぐときに膝が内側に入るようなフォームには注意が必要かと思います。

そして身体のケアやトレーニングも行うことが大切になってきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

<参考文献>

  1. Bini R, Flores-Bini A. Potential factors associated with knee pain in cyclists: a systematic review. OAJSM. 2018;Volume 9:99-106. doi:10.2147/OAJSM.S136653
  2. Wang Y, Liang L, Wang D, et al. Cycling with Low Saddle Height is Related to Increased Knee Adduction Moments in Healthy Recreational Cyclists. European Journal of Sport Science. 2020;20(4):461-467. doi:10.1080/17461391.2019.1635651
  3. Johnston TE, Baskins TA, Koppel RV, Oliver SA, Stieber DJ, Hoglund LT. The Influence of Extrinsic Factors on Knee Biomechanics During cycling: A Systematic Review of The Literature. Intl J Sports Phys Ther. 2017;12(7):1023-1033. doi:10.26603/ijspt20171023
  4. Bini RR, Carpes FP, Diefenthaeler F. Effects of knee frontal plane position on pedal forces during cycling: a preliminary study. Braz J Kinanthrop Hum Perf. 2009;11(2):142–149.
  5. Bini R, Hume PA, Croft JL. Effects of Bicycle Saddle Height on Knee Injury Risk and Cycling Performance: Sports Medicine. 2011;41(6):463-476. doi:10.2165/11588740-000000000-00000

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