前十字靭帯損傷

前十字靭帯断裂後の変形性膝関節症のリスク要因について

変形性膝関節症

前十字靭帯を断裂することで膝の機能が低下し、変形性膝関節症へと繋がりやすくなってしまうことがあります。そこで今回はどのような要素が変形性膝関節症のリスクと関係しているのか?について解説させていただきたいと思います。

 

ポイント

  • 前十字靭帯損傷した人の半数近くが将来的に変形性膝関節症を発症するようです
  • 前十字靭帯断裂に伴う半月板や他の靭帯、軟骨などの損傷が大きいほど変形性膝関節症のリスクが高まるようです
  • リハビリやエクササイズに取り組み膝の機能を高めていくことが大切です

 

前十字靭帯断裂後の変形性膝関節症の発症に

前十字靭帯を断裂した人は怪我の影響により将来的に変形性膝関節症のリスクがあると言われており、半数近くの人が変形性膝関節症を発症すると報告されています

変形性座関節症

これは前十字靭帯損傷に伴い膝の本来の機能が失われてしまうことがひとつの原因であると考えられています。

前十字靭帯は膝の安定性を確保するために重要な役割を果たしていますが、これを再建手術を行うことで靭帯の機能をある程度は取り戻すことはできますが、前十字靭帯の怪我によって周辺の組織へのダメージや、感覚器の損傷、神経への影響などにより完全に膝の機能を取り戻すことが簡単ではありません。

このため前十字靭帯再建手術後には変形性膝関節症に対する一定のリスクがあるようです

 

前十字靭帯断裂後の変形性膝関節症のリスクを高める要素

変形性膝関節症のリスクを高める要素には様々なものがあり、膝の状態などによって左右されます。

 

周辺組織の損傷

どのような要素が変形性膝関節症のリスクを高めてしまうのかといいますと、怪我による周辺組織の損傷が大きいほど変形性膝関節症を発症する可能性が高いようです3・5・6

半月板

前十字靭帯の損傷に伴い、半月板や他の靭帯、軟骨などにもダメージを負うことが珍しくありません

これらの周辺の組織にも膝を安定させる機能や衝撃吸収といった役割があるため、ダメージが大きいほどに膝の機能が低下し、膝へと負担がかかりやすいため変形性膝関節症などへと発展しまうというわけです。

前十字靭帯損傷に伴う半月板損傷が膝の機能を低下させる

 

手術方法

前十字靭帯の再建手術を行うことで膝関節のねじれが生じやすくなってしまいます。

やはり手術で人工的につくられた靭帯は本来の靭帯に及ばない場合があり、特に手術の方法次第では膝関節のねじれに対する安定性が低下してしまいます。

この膝関節のねじれが大きいと膝の軟骨に負荷がかかりやすく、将来の変形性膝関節症へとつながる可能性が考えられます。

前十字靭帯再建後の膝のねじれと変形性膝関節症

 

その他の要因

周辺組織の損傷度合いだけではなく、そのほかにも様々な要素によって変形性膝関節症のリスクが変わってきます。

膝伸展制限

  • 手術方法や高齢であること、BMIなども変形性膝関節症のリスク要因となっているようです4・5
  • 膝を伸ばせないなどの膝関節の可動域制限なども変形性膝関節症につながる可能性があります
  • 大腿四頭筋の筋力が弱いことも変形性膝関節症のリスク要因となることが報告されています

さらには軟骨へ負担がかかりやすい歩行動作などもあり、こういったことによっても影響を受ける可能性があります。

変形性膝関節症と歩行動作の変化について

 

変形性膝関節症のリスクを減らすには?

変形性膝関節症を予防するためにできることはいくつかあります。

まずは激しい過度な負荷がかかってしまうのを減らすこと、体重をコントロールすることも膝の負荷を軽減するのに役に立ちます

ジョギング

リハビリやエクササイズをしっかりと行い膝の機能を回復させていくこと、そしてジョギングなどの適度な運動の習慣は身体にいい刺激を与えることができる可能性があります。

理にかなった質の高いリハビリやトレーニングを取り入れることも変形性膝関節症のリスクを減らすことができます。

前十字靭帯再建後のリハビリで見逃されやすいポイント

 

まとめ

怪我による損傷が大きい人ほど膝の機能が低下する可能性があり、リハビリによって膝の機能を回復させることや生活習慣を改善していくことの重要性が高まるかと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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