半月板損傷の原因
スポーツで半月板損傷が起こりやすく、ダッシュやジャンプ、方向転換などの動作が半月板に負荷がかかりやすいと考えられています。
多くのスポーツ選手が無症状ながらも半月板に微細な傷を抱えており、慢性的にダメージが蓄積されていくと半月板損傷の痛みへとつながります。
半月板に供給されている血流が限られているなどの理由から、半月板の修復能力はそんなに高くありません。
このため半月板損傷からの回復には時間がかかりやすいこと、そして手術で対応する事例も多い印象です。
闇雲に手術で半月板を削りすぎてしまうと、膝の機能が低下してしまう可能性があり、将来的に怪我をしやすい身体になってしまうことも考えられます。
半月板損傷の疑いがある場合には整形外科で精密検査を受け、手術のメリットやデメリットを含めて整形外科医の先生としっかり話し合うことが大切です。
半月板損傷の整体施術
柔軟性を高める整体施術
柔軟性を高めることが一般的に良いとされていますが、半月板損傷の場合には柔軟性を高めても半月板損傷の痛みの改善にあまり役立たないことが複数の研究結果で報告されています。
身体のバランスを整える整体施術
整体施術は身体のバランスを整えるためのものであり、膝にかかる負担を減らしていく、膝のアライメントを整える、筋肉の使い方のクセを解消するなどの目的で身体を整えることになります。
半月板損傷のトレーニング
半月板損傷を改善していくためにはトレーニングが欠かせません。
リハビリやトレーニングで筋肉をつけていくことで、半月板損傷の痛みが改善されたという研究結果が複数報告されています。
膝
半月板損傷の改善のためには膝周りの筋肉を鍛えることが欠かせません。
階段の登り下りや、ジャンプの着地、スポーツにおけるブレーキ動作など膝に負担がかかりやすい場面で膝の筋肉が役立ちます。
とはいえ、膝の状態が悪いと膝周りの筋肉を鍛えるトレーニング自体で痛みが出やすいため注意が必要で、身体の状態に合わせた負荷の調整やトレーニング種目の選択がとても大切です。
お尻
半月板損傷においてもお尻の筋肉を鍛えることはとても大事なことで、お尻が強くなることで膝の負担を和らげることができます。
また、お尻のトレーニングは膝に直接の負担がかかりにくいためトレーニングで膝を痛めるリスクも小さいと言えます。
体幹
体幹トレーニングは半月板損傷の改善にも役立ち、体幹がしっかりしていることで膝に安定性をもたらすことができます。
体幹には様々な筋肉があり、特に横方向の筋肉が膝の負担を減らすためのポイントとなりますが、 膝を痛めている人はこの筋肉が弱いことが多くみられます。
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