ゴルフの柔軟性
ゴルフにおいては柔軟性が極めて重要であり、柔軟性を高めることで無駄な力みが少ない効率的なスイングに近づくことができます。
上手に力を伝えることができるとパワーやスピードも生まれ、身体の負担を減らすことができ、ゴルフ肘などの予防にもなります1。
ストレッチなどでうまく力を抜くことができるとショットの正確性が良くなるといった報告もあります2。
ゴルフスイングのスキルだけを練習するよりもストレッチなどで身体のコンディションを高めることも同時に行なった方がパフォーマンスの向上が大きくなることが多々あります3。
柔軟性を高めるストレッチ
肩と肩甲骨
肩甲骨周りの柔軟性はゴルフスイングに直結するイメージがあるかと思います。
肩甲骨の柔らかさが大事だと頭でわかっていても、肩甲骨の動きは硬くなりやすく、しっかりとストレッチなどケアを行うことが重要です。
ある研究では上級者のゴルファーの方が肩の可動域が大きいことが報告されており、ゴルフでは特に肩の内外旋の柔軟性が重要であると言われています4・5。
肩の内旋の柔軟性を高めるにはストレッチで肩の後部を伸ばすことがポイントであり、肩の外旋の柔軟性を高めるには肩の前部や胸のストレッチを行うことが効果的です。
体幹
体幹部の柔軟性もゴルフスイングにおいて重要であり、特に体幹の回旋動作の柔軟性がポイントになってきます4・5。
このため体幹部を捻るようなストレッチを取り入れることがゴルフに役立つかと思います。
さらに体幹部を捻るだけでなく、体幹部の横部分を伸ばすようなストレッチもゴルフスイングの改善に役立ちます。
股関節
股関節の柔軟性というと開脚などのイメージが強いかもしれませんが、ゴルフスイングにおいて重要なのは股関節の内旋・外旋の可動域です。
ゴルフ選手のスイングを解析した研究では、股関節の内旋・外旋の可動域がスイングの質との関連性が強いことが報告されています4・5。
股関節の外旋の柔軟性を高めるにはお尻の後ろ側を伸ばすようなストレッチを行い、股関節の内旋の柔軟性を高めるには股関節の前を伸ばすようなストレッチを行うことが基本になります。
ストレッチだけで股関節の柔軟性を高めるのは限界があるため、フォームローラーなどを組み合わせて股関節周りをほぐしていくことが効果を高めるポイントになります。
トレーニング
肩周りのトレーニング
筋肉をしっかりと鍛えることが肩周りの柔軟性アップに役立ちます。
ゴルフ選手の肩まわりのトレーニングに関して様々な動画があり、スイングの飛距離を伸ばすためのものなどが人気があるかと思います。
しかし、肩周りの柔軟性を高めるためにはパワーを獲得するようなトレーニングよりも、インナーマッスルや肩甲骨周りの細かい筋肉を鍛えるようなトレーニングに取り組むことが大事です。
まとめ
ゴルファーは肩や股関節などの回旋動作の柔軟性が重要なポイントであり、肩甲骨周りの細かい筋肉を鍛えていくことで肩周りの柔軟性がさらにアップしやすくなります。
<参考文献>
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